【スマブラ高知県大会】第4回きゃくブラ日記
こんにちは。「ネバダからキマした。」と申します。香川から来ました。
先日、高知県のオフ大会「きゃくブラ」に参加しました。純100%自分語り。「オフレポ」なんて大層なものではなく、自身の大会の記録として記します。
みんな、子供の頃行った家族旅行を覚えているだろうか。車で、新幹線で、飛行機で、遠い遠い他の地へ。
俺はあの日、生涯で初めて高知県へ行った。
スマブラをしに。
12月22日、土曜日……
ではなく、日曜日。朝。
駅につくと、ヤンキーが座っていた。まだ空も暗い、真冬の朝7時前だぞ。
しかし、その程度で俺は焦らない。
「ぐるさん、おはよう。」
彼こそ、今日我々を高知まで連れて行ってくれる人なのだ。今日も金髪に青い服が似合う
な。
そしてもう一人、電車で同じ駅に来た「はてなくん」と、ぐるカーに乗り込む。
さて、高知に向けて出発だ。
と、その前に、もう一人「しなのさん」というプリン使いのお兄さんを拾っていかなければいけない。
「ぐるさん、しなのさんとどこで待ち合わせしてるの?」
「んー、警察署。」
警察署の前に立つしなのさん…。もう少し良い場所はなかったのだろうか。
しなのさんと合流。(警察署の前ではない。)
コンビニで各自買い物をし、おしゃべりなレジのおばちゃんに別れを告げた。
「高知に行ってきます。ゲームの大会へ。」
まるで県代表選手のような言い方とツラをしてきたが、あながち間違いでもないだろう。
行ってくるよおばちゃん。鰹のタタキを勧めてくれてありがとう、勝って食べてくるよ。
こうして、高知への旅が始まった。
何分、何時間かかったか分からない。スマブラをする四人で、スマブラの話をしていたら着いてしまった。
高知着いたぜ。何しに高知来たかってスマブラしに来たから高知自体には用はないぜ。
— Sean(読めたら英語うま男)@ネバダ (@feat_sean) 2019年12月22日
スマブラをする四人で、スマブラをしに高知に来たので、観光とは少し感覚が違う。
少し観光っぽかったのは、途中ICでみんなでお土産を買ったことだろう。
このときは、遠足の休憩時間のようだった。しなのさんピースまでしちゃってるよ。
高知県に到着。
スマブラはまだか。
無事高知に着いたことにほっとしながら、会場のちより街テラスへと向かう。
ちよ……。ふーむ。
きゃくブラきたよ。ちより街テラスとちよなるさんの関係性について考えてみる
— しなの@12月いっぱいぐらいオンラインできません (@syunta1225) 2019年12月22日
そうなのかあ ちよさんはやっぱりすごい
— しなの@12月いっぱいぐらいオンラインできません (@syunta1225) 2019年12月22日
今回はどんな会場なのだろう。「ちより町」と町名が入ってるくらいだから、市民会館のようなものだろうか。ぐるさんもどんな所か知らないという。
そんなことを考えていたら、白とガラス張りを基調としたモダンな建物が見えた。
あれじゃないよな、まさか。
俺はあれじゃないと言うが、Google Map
はそれだと言う。「右手に目的地が見えます」、と。
高松駅前の高層ビルでのまめブラに引き続き、何故スマブラ会場はこうもオシャレなのだろう。
本当にここ?本当にここ?とみんなで言いながら、会場に入っていった。
本当にここなのか?
いや、今さらもう「オシャレすぎるから」などとは言わない。確かに、中に銀行や高級車の販売店があったり、オシャレだ。外見に見劣りせず、内装もとても現代的だ。俺のガチャピンのTシャツがより一層異彩を放つ。
それは分かった。そうじゃない。そこにあったのは…
リングフィットアドベンチャーの体験会…?
キッズe-Sports体験会……?
ここが今日スマブラをする場所か…?
そうは見えない。俺の周りにいたのは若い男オタク(ども)ではなく、母親の前でやんちゃに走り回る子どもたちだった。
以前もこんなことがあったな。オタクの界隈はオタクに厳しくなってきているのだろうか。
現地でさらに予想外の香川勢二人と合流したが、それはまた別のお話。
スマブラの会場、
e-Sportsの会場。
会場に入ると、驚く。広い。
そんなにバカ広くはないが、正面に大きなスクリーンがあるのと、モニターが十個以上並んでるおかげで、迫力がすごい。「スマブラの大会」といった感じだ。
何よりも、人が多い。
そう、この日は「スマブラの大会の会場」というよりも、「e-Sportsイベントの催しの一部のスマブラ大会」といった状態。
スマブラのスタッフ・参加者が多いのは当然のことながら、他ゲーム勢・一般の方がたくさんいる。
ぷよぷよ/テトリス勢の台もあれば、なんと、一般の方向けのスマブラの台があるじゃないか。とびきりでかい大画面テレビで、子どもたちが8人乱闘をしている。
そのすぐ後ろでオタク(ども)たちが小さいモニターを凝視しながらアイテム無しのスマブラしてるの、「なにあれ楽しいの?」って感じだろう。
そんな会場に圧倒されながらも、フリーが始まる。
それにしても、この会場はフリーも絶景だ。自分がスマブラをしている反対側でも、同じようにモニターがあって誰かがスマブラをしている。オフ大会では普通の光景かもしれないが、いかんせん初めて見たので感激しっぱなしだ。
くそう、今日もとーまリドリー強いでやんの。俺、リドリーが苦手というよりとーまリドリーが苦手なんじゃないの。
またブラウンアイスクライマー、見たことないコンボしてくる。前回こんなコンボしてきたか?やっぱり日々練習してるんだろうなあ。
おおっ、がのさんじゃん!ずっとtwitterで仲良くしてたけど、初めましてだ!肩に腕を回してぽんぽん叩いて挨拶する。
ばしょうさん居ますやん!今日はお休みって聞いてたんだけど。居ぬ間に火事場泥棒的に入賞してしまおうと思ってたんだけど。
そう思ってたのは俺だけじゃないようで、高知勢も笑ってばしょうさんに挨拶してた。
とにかく、いろんな台を回った。数十分後にはここで大会の本戦をするんだ、早く会場の雰囲気に慣れないと。
緊張と興奮が冷めないので、しなのさんに訊いた。
「この会場すごくない?しなのさん緊張しないの?」
しなのさんはポーカーフェイスなのかふわふわしてるのか、いつもにっこりしているので、とても余裕そうに見える。
「いや、僕東京とか大阪の大会も行ったことあるから、ははは。」
ははは、じゃあないんだよ。
まったく、前回の初オフ大会のまめブラよりだいぶマシになったとはいえ、まだ緊張する。たいよさん、俺の手を握ってくれ。
第一回戦。
まだ心の準備が…
本戦が始まる。ホワイトボードにトナメ表が書き出され、名前が読み上げられる。
初戦の相手はゼロサム使いだった。
やばい。
ゼロサムは苦手どころか、何をすればいいかわからない。「強いから対戦が苦痛で苦手」どころか、「いつの間にかやられるから何も分からない、真っ白」という状態。
そのうえ、対戦したこともない相手なので、本当に何もわからない。
その上、もう一つ俺に問題があった。まだ集中できない。
なんだろう、何故こんなに他人事なのだろう。
会場があって、目の前に相手がいて、もうステージ選択も終わらせて、スマブラのロゴと共にゲムヲが大きく表示されたのに、全く集中できない。
家でスマメイトをするときには、この段階ではもう「拒否する技はこれとこれで、撃墜する方法はあれとあれで…」って考えて「よし。」って膝を叩いてるのに。
試合前、ぐるさんに肩をぽんと叩かれて「気抜くなよ」って言ってもらえた。「まだ一回戦目で強豪プレイヤー相手じゃないからって、油断するなよ」ってことだろう。ありがとう。
でも違うんだ。気が抜けるんじゃない。
まだ気すら入ってないんだ。
立ちはだかるゼロサム。
しかし、真の相手は…
相手のゼロサムは、まずまずの動きだった。いや、「強キャラであるゼロサムの中ではまずまず」というべきだろう。この動きなら、VIPで充分勝てる腕前だ。
パラライザーや空下のタイミングが読みやすかったりしたが、隙あらば飛び込んで上スマを入れてくるし、撃墜帯になるとしっかりと要所でガーキャン上Bを入れてくる。
これだけ相手の情報が試合中に分かっても、どうすればいいか分からないのがゲムヲにとってのゼロサムだ。
なんとか一本先取したが、すぐに一本取り返されてしまう。
何をしていいかわからないゼロサムに、ふわっとした集中・メンタル状態のゲムヲ。そこに、もう一つ問題が降りかかる。
トイレ行きてえ。
なんで今なんだ。高速のICに二回も寄っただろう。
しかし、便意は人を変える。
「肛門とゲムヲ双方をコントロールしなければならない」という人生において前例を見ない異常事態に、脳が覚醒したのだろう。肛門30%・ゲムヲ75%という意識配分で戦いながらも、なんとか勝ち抜いた。
これは、集中できない俺に対して、俺の身体が咄嗟に取った緊急処置なのだろうか。
ありがとう、便意。
なんとか勝ち上がった一回戦。
次に戦うのは…
ジャー。
ふう。なんとか勝ったからよかったけど、集中できないのは本当に悩みものだな。
やっぱり俺はいつもみたいに、宅オフで皆でわいきゃい騒がないと調子が出ないのだろうか。ああ、香川のみんながちょっと恋しい。
きしょ
— やぐるま (@mel_2mcpgd) 2019年12月22日
さて、次の対戦相手は誰だろう。
ヤトくんだ。(数日前ヤウラに改名したが、当時はヤトくんだった)
正直、分からない。そりゃそうだ。ここにいるのはほとんど高知勢。何回か対戦したが、それだけだ。
スガくんに真っ直ぐに訊いた。
「ヤト対策何かない?」
すると、それを聞いた青年のプレイヤーが声をかけてきた。
「もうヤト対策してるんですか?」
「ん?はい、そりゃしますよ、ハハ。」
「……」
「…あ、ヤトさん?」
隣にいたの全然気付かなかった〜。
正直まだこの段階で、高知勢の顔と名前が全員は一致してなかった。全員スガなんですくらいに思ってた。今でもちょっと思ってる。
「で、ヤト対策何かない?」
「えぇ?えーっと、キャラクターはクラウドです。クラウドは今もうゲムヲにしか出しません(笑)」
いや、やめてくれよ。それにしてもゲムヲ専用クラウドって。そんなクラウドがあってたまるか。しかも、四国でゲムヲ専用クラウドって、それ対俺にしか使いどころないじゃん。やめなよ。やめてよ。
対決、ヤトクラウド。
いよいよ二回戦だ。隣にヤトくんが座る。
すると、後ろにギャラリーがぞろぞろ集まった。そりゃそうだ。対戦相手は大会で何度も入賞してるヤトくんだ。
そして、ゲムヲ使い…というより、俺の後ろに来たギャラリーは皆言う。
「ジャッジ?」
「ジャッジキめてね!」
「3回9出せばヤトさんにも勝てるよ!」
香川でも高知でも変わらないのか。
俺はギャラリーのがのさんを捕まえて伝えた。
「じゃあ、当てるから。9キめたらスタンディングオベーションしてね。」
まめブラでたいよさんにもお願いしたこの約束、今度こそ果たせるかな。
対戦よろしくお願いします。
すると、ヤトくんがワイヤレスイヤホンを取り出して片耳に着けた。
へえ、そういう集中の仕方するんだ。面白いじゃん。俺もコーラをぐびっと飲んで、タオルで手汗を拭く。
ぷはーっ、よし。
一回戦と違って、今回はすごく集中できる。ヤトくんがどんなプレイヤーかよく分かってないとはいえ、とにかく強いのだけは分かる。それさえ分かれば、充分だ。
強い。やっぱり強い。俺は押され気味だった。
試合中ずっと「押され気味だな」程度にリードされ、そのまま負けてしまう。それが「対戦相手が堅い」ということだ。
クラウドのリーチをしっかり活かしている。それをされるとゲムヲは近付けない。
ときどき空中ジャンプや空中攻撃が読めたが、それももう次には通じない。スマブラを完全に分かっている。
しかし、その読まれた「たった一回」が良くないんだ。
「ここ」だ…!
ステージに戻ってくるクラウドに、ジャッジを振る。
カキーン。
思ってもいない瞬間に、思ってもいない展開で、一瞬で1ストックを持っていく。試合を「壊す」とは、こういうことだ。
後ろから大きな歓声が湧き上がる。
俺は完全に集中していたので、当てた瞬間は本当に平然としていた。
正直、当て慣れている。forが発売した5年前、下投げからのジャッジが確定のあの頃は、当てるたびに大騒ぎしたものだ。今でも大逆転が嬉しくて大騒ぎすることもあるが、今日だけは違う。勝つ。集中だ。
しかし、後ろからの多くの歓声を聞いて、強い感情が湧き上がった。
「よっしゃああああああぁっっ!!!!!」
その後のヤトくんは、分かりやすく動揺していた。動きが違う。うってかわって攻めてこない。
今しかない。
その勢いで、一本先取した。
しかし、そこはヤトくんだ。二戦目にはもう調子を取り戻していて、「押され気味のまま」負けてしまった。
周りの歓声とか気になるから今回はワイヤレスイヤホンつけてUndertaleのHopes and Dreams聴きながらやってたんだけど音量デカめで聴いてたのに曲貫通して聞こえる香川勢の声。恐ろしい
— ヤウラ (@LvXdPlfdKnYgqhb) 2019年12月22日
結構おすすめ。てかこれが無かったらネバダさんに負けてた
— ヤウラ (@LvXdPlfdKnYgqhb) 2019年12月22日
負けてはしまったが、さっきヤトくん相手にいつの間にか一本先取できた。あまり信じられない。
ゲムヲ使いの面々、「ジャッジは不要論」考え直してみませんか。
Q.堅実に勝ちに行くなら、下投げ後はジャッジしない方がいいのでは?
— Sean(読めたら英語うま男)@ネバダ (@feat_sean) 2019年12月17日
A.理不尽に勝ちに行くなら、下投げ後はジャッジなのでは?
噂の、都市伝説の、
がのディディー。
ヤトくんと楽しい試合を終えたところで、少し休憩。観戦に回ることにした。
並んだモニターを全部使ってする大会、どの試合を見ようか非常に悩む。しかし、一台だけ異彩を放つ台があった。
がのディディー対しなのプリン。
ディディーって。ゲムヲやロゼチコ、カムイより見ないぞ。
聞くと、がのさんはXの頃からディディーを使っていて、9Bだのなんだの、その辺りの当時の強豪とがっつりスマブラXをして、バナナの皮二枚を自在に操っていた世代らしい。
なんだそれ。この人、「ディディーの歴史」じゃん。
かたやプリンって。説明不要。
お互い思ってるんじゃないだろうか。
「ディディーって。」「プリンって。」
二人がそう思ってるかはともかく、気になる試合だ。
とは言っても、俺が見に行ったときにはもうお互い残り1ストック、撃墜圏内だった。残り時間1分もない。
えっ、この人たち6分以上ぶっ続けでスマブラしてるぞ。
しかも残り数十秒。一番緊張が高まる場面だ。ディディー対プリン、タイムアップが近いとなったらお互いにすることは一つ。タイムアップでの蓄積ダメージ勝ちだ。
最初は僅差でディディーが勝っていたが、プリンが強攻撃や空中攻撃を喰らってしまって、差が大きく開いてしまう。スマッシュ一発でもひっくり返らないだろう。
もうダメだ。
ねむる?無理無理、あのディディーは突っ込まない。ころがる?当たりやしない。
このままディディーが勝ってしまうのか、観ていた皆がそう思っていただろう。その矢先、プリンちゃんがディディーの着地に合わせてDAをした。
DA?
そう、プリンのDAには相殺モーションがないのだ。技の打ち合いにめっぽう強い。
なるほど着地狩りにDAか。おっ当たった、、、おおおおっっ!!
なんと、そのままディディーをバーストラインまで飛ばし、撃墜してしまったのだ。残り10秒程度で。
これにはギャラリーも大騒ぎ。俺も大騒ぎ。歓声か悲鳴か分からない声が上がる。
タイムアップ狙いの試合なんて実際には初めて見たし、それで大逆転撃墜までしちゃうなんて。まったく、面白いプリンだなあ。
オフに通い続けて、
感じること。
さて、俺はルーザーズに落ちてしまったわけだが、ルーザーズを通して感じたことがある。
スマブラ、強くなってる。
飛び道具に困らなくなった。トゥーンリンクの弾幕に対して、歩いて間合いを詰めながら、ジャスガで近付いていけるようになってる。歩きと走りを使い分けられてる。
先行してるときにミスしても、ペースを乱すことなくリードを取り戻せられてる。心に余裕ができてる。
何より、まめブラのときみたいにルーザーズに落ちてより緊張することがなくなってる。あーあ、第2回まめブラもう一度やり直しませんか?
いよいよ対面、
がのディディー。
そんな調子で、ルーザーズを楽しんでいった。そうして勝ち上がったら、いよいよ当たった。噂のがのディディーだ。
しかし、あのしなのさんの試合を見て分かったことがある。タイムアップを狙えばいいんだな。3ストック取る必要はない。ダメージ先行して、その状態を維持だ。
しなのさんにそれを伝えたら、
「うん、ディディーはそういうキャラだしね」
と言われた。
あと、ぐるさん方に「バレルに気を付けて、ガードでいい」と教わった。
よし、対策万全、余裕、勝てるわ。
実際試合中も、そのとおりに動けた。バナナには文字通り付き合わなかったし、先行したら守りを硬めた。こちとらゲムヲ使いだぞ、何時間でも待ってやるわ。
オンで学んだうっすい知識、近付いてバナナを生成させないとか、生成中に間合いを詰めたり妨害したり、といったこともできた。
しかし、一戦目を取られてしまう。
二戦目、forの頃使い込んでいたダックハントを出そうか悩んだ。そこで、ふとウメハラさんの書籍の言葉を思い出す。
「負けるときは真っ直ぐ負ける。自分の戦い方を崩さない。負けそうになって揺らいでいるときに自分の戦い方を崩すと、そこから崩れ続ける。
勝ち負けは結果でしかない。そんなもののために、戦い方を崩してしまってはいけない。」
勝てる見込みは正直ない。ゲムヲよりはダックハントのほうがいけるかもしれない。
しかし、ゲムヲを選んで負けた場合と、ダックハントを選んで負けた場合、どっちが悔いなく香川に帰れるだろうか…
さっきダックハントに揺らいだが、そう考えて迷わずゲムヲを選んだ。すると、結果こそ負けたが、個人的にとても良い試合になった。途中でがのさんに喰らいつくこともできたし、一瞬いけると感じた。
ありがとう、ゲムヲ。やっぱりゲムヲが好きだ。
そしてありがとう、ダックハント。3DS最初期からWiiU最期まで、楽しかったぞ。
リトルマックは、、、おう。
フリー……
なんです。
トーナメントから敗退してしまい、お昼の時間になった。フリー兼休憩時間だ。
皆から「ネバダさんもお昼来る?」と誘われたが、ゴメン。今日、高知県が楽しみすぎて、自分でおにぎり握ってきちゃった。遠足かよ。
会場内は食事禁止なので、ボードゲームコーナーを兼ねた休憩室に独りで行って食べた。
休憩室で、周りの一般の方がボードゲームしてる中、部屋の隅でもそもそおにぎり頬張ってる瞬間は、「何してるんだろう?」って感じ。
もそもそ食べ終わってお手洗いへ行くと、こんな光景を見た。
高知の喫煙室にはヤンキーがいます。怖いですね。 pic.twitter.com/2t3QvdKqLU
— Sean(読めたら英語うま男)@ネバダ (@feat_sean) 2019年12月22日
フリーは、ほぼ満席だった。この人たちはいつ食事をとっているのだろう。
そんなことを考えながら台を見て回っていたら、事件が起こる。
「スガなんです。」のスガくんいるじゃん!!
スガくんは、高知勢のクロム使い。四国リーグであしもリュウケンとの激闘を見せ、その使用キャラと名前のせいか、香川勢は勝手に親近感を覚えている。ろくに絡んだ事もないのに。
これは是非フリーをしてもらわなきゃ。試合が終わったところで声をかけた。
「すみません、次フリーしてもらえますか!」
「あっ、じゃあこれ終わったら…」
「はい!!」
やったぜ。しかし、なにか様子がおかしい。スガくんの台、全く楽しそうにフリーしていない。いや、真剣にフリーをすることは普通のことだし、珍しくはない。よほど燃える相手で、本気でぶつかり合ってるのだろう。
それにしても…。
俺は大会主催のふろむさんに訊いた。
「ふろむさん、あの台フリーですよね。」
「いや、あそこだけまだ本戦やってるのよ。」
おやおや。
なんでよりによってあの台だけ。本戦中の人にめちゃくちゃフランクに話しかけちゃったじゃん。ゴメン。
スガくんとのフリーはとても充実した。スガくんのロイクロムについてあれやこれやと色々と訊けた。聞きたいことだらけで、全部香川から準備して持ってきた質問だ。
ロイクロムはどう使い分けてるのか、クロムの対策は何か、どうして四国リーグのあのシーンでああしたのか……
多分、香川勢であそこまで「スガなんです。」に訊けた人はいないだろう。みんな勝手に親近感を覚えてるけど。
その後、スガくんと「テトリスのトッププレイヤーのサインを貰えるじゃんけん大会」に参加した。スマブラ勢の中で唯一一緒に勝ち上がるけど、結局一緒に負ける、という逸話もある。が、それはまた別のお話。
きゃくブラ、
いよいよ大詰め。
いよいよ、本戦上位の試合だ。
さっきまでぷよぷよ/テトリス勢が使っていた、正面のでっかいスクリーンと壇上をスマブラ勢で貸し切る。
トーナメントに残っている香川勢はしなのさんだけ。香川勢みんなでしなのさんを応援した。
俺らがしなのさんを大声で応援しまくったのは、「香川勢だから」じゃなくて、「ただただ俺らがしなのさんのファンだから」。#きゃくブラ
— Sean(読めたら英語うま男)@ネバダ (@feat_sean) 2019年12月24日
地元なのに応援にアウェー感じるんですよね
— SEK/トミ (@tomitatsu0729) 2019年12月22日
香川勢だけではこと足らず、最前列に座った一般の子供たちまでもしなのさんを応援しだした。しなのさんを、というより、プリンを。
プリンの試合は単純明快で見ていて気持ちが良い。
飛んで、相手を画面外まで押し込む。隙あらば、相手を上空に叩きあげて眠る。
うおおおおおおおおっねむるだあぁっ
ん…?しなのさんのねむる、初めて見たかもしれない。
「リスクリターン考えるから、あんまねむらない」って言ってたな。
うおおおおおおっ歌うだあぁっ
いっけえ相手の顔面に飛び込んでねむれえぇっうおおおおおおおおばしょうさんレバガチャはっえええええぇぇもう起きちゃうのかよおぉぉ
こんなに盛り上がってるんだぞ、決勝はまだか。
今日はアツい一日になるぞ。
しなのさんは、相変わらず余裕そうな表情を見せていた。
ありがとう、高知県。
「よし、じゃあひろめ市場に現地集合ね。」
「えっ、じゃあ俺ばしょうカーで行きたい。ほらっしなのさんも乗ろ乗ろ。」
先制攻撃で無事ばしょうカーに乗り込むことに成功し(ばしょうさん乗せてくれてありがとう。)、三人でひろめ市場に向かった。
このカーの中で、なかなか面白い話が繰り広げられた。
「しなのさんはスマブラで強くなるために、スマブラ外でも自分を鍛えるトレーニングをしている」という驚きの話から、「決勝でキンクルやルキナを出されて、みんなはプリン厳しい・ダメだと思ってたけど、しなのさんは別に…と思っていた」という小話まで。
それにしても、決勝戦プリン対キングクルールって。これがスマブラ"Ultimate"だよ。
外は雨が降り出して、冬を感じる寒さになっていた。もう12月か。
車を停め、ひろめ市場まで歩いて、みんなで集まって、一店舗貸切状態になった。そりゃそうだこんな大人数で。いつもすみません。ランチしたら帰ります。
高知勢は、普段一緒に食べることがないという。今日、こうやって大人数が集まるのは初めてだとか。あのプレイヤーのこんな話や、あのプレイヤーの実年齢の話で盛り上がった。
会った人にめっちゃ年齢イジられるので問題
— ミルナ (@miruna_smash) 2020年1月1日
俺の年齢は
朝、香川で寄ったコンビニのおばちゃんに伝えなきゃな。鰹のタタキ食べてきたよ、優勝してきたよ、って。
帰りは、ぐるカーとたくあんカーの二台で別れて帰った。運転手の二人以外がグッパ(グーとパーで別れましょ)して、ICでまた合流して、またグッパしてぐるカーたくあんカー交互に乗った。遠足みたい。
高知に行って香川に帰るまでずっとスマブラの話してた。あっという間に着いちゃうなあ。もう地元なの、なんて言って。
長くなってしまったが、最後に、「どうしてプリンを使ってるの?」という俺の問いかけに対する、優勝したしなのさんの言葉で締めようと思う。
「ふふっ、カワイイから(笑)」
良いお年を!