第2回まめブラ日記




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こんにちは。「ネバダからキマした。」と申します。東京から来ました。

 

先日、初めてスマブラのオフ大会に参加しました。「オフレポ」なんて大層なものではなく、自身の初大会の記録として記します。

 

純100%自分語り、中学生の頃に書いたブログのようなはしゃぎっぷりです。

いや、やっぱブログって書くの楽しいですね。

 

記事の中で使われている画像は、ぜんら @_eurobeast 様 に提供していただいたもの以外は、イメージ画像です。

ぜんらさんありがとうごさいます。

 

日曜日の昼、駅前で。

 

 


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いざ会場に着いたら、ブッたまげた。

オフ大会というと、ちっちゃなビルの一室や市民会館で小ぢんまりとやるものだと勝手に思っていた。が、デカい。

 

高松駅の目の前にあるでっかくて新しいビル。隣には瀬戸内海が一望できる高級ホテルも建っている。
周りには観光客向けの店やレストランもたくさんあるので、日曜日ともあって子連れの夫婦や観光客で溢れていた。

 

 


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ここが今日スマブラをする場所か…?

そうは見えない。俺の周りにいたのは若い男オタク(ども)ではなく、母親の前でやんちゃに走り回る子どもたちだった。

 


とりあえず、知っている顔を探すことにした。足が疲れるのでベンチに座りながら。

 

しかし不思議なものだ。周りの若い男性が、全員オフ大会の参加者に見えてくる。
観光に来ているであろう大きなキャリーバックを引きずる男性、友達と休日を楽しんでいる大学生……

 

どれが参加者なのだろう?


いや、おそらく全員違うのだろうけど、どうしてもそう見えてならない……あの大学生はルキナ使ってそう。

 

そんな苦悩をしてたとき、見覚えのある顔が見えた。昨日のブックオフの対戦会に来た人だ。

声をかけよう、と思ったが一瞬思いとどまった。


人違いだったらどうしよう……

これだけ人がいるんだぞ、その可能性のほうが高いに決まってる。(スマブラプレイヤーは常にリスク・リターンを考えているのだ。)

 

 

しかし、幸いなことに彼のプレイヤー名が「雄一郎(ゆういちろう)」だった。これなら万が一人違いでも変に思われることはない。

 

 

もし「ネバダからキマした。」なんて名前のプレイヤーだったら、俺は絶対に声をかけない。

 

 

 

 

高層ビルでスマブラができる時代

 


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雄一郎さんと無事合流し、でっかいビルの中に入っていく。雄一郎さんは随分とオフ大会に慣れているようで、雰囲気に飲まれずさっさと会場へと向かっていた。

 

彼とは真逆に、俺は(エレベーターめっちゃでかい……ヒエ〜〜廊下めっちゃ広いじゃん…瀬戸内海みえる………ビルの受付とか行かなくていいの?受付のお姉さんに『スマブラの大会に来ました』って言わなくていいの……?)などとキョドっていたら会場についた。

 


しかし、ここで一転、きょとんとする。

 

あれ?せまっ。

 

 


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ビルこそ巨大なものの、その一室は至って普通の会議室。正面にホワイトボードと教壇があり、その前に長机が並んでいた。教壇はジャマなので大会中は廊下に放置された。

 

そう、本当にビジネスで使われるような至って普通の「会議室」なのだ。なので隣の広めの会議室ではどこかの企業説明会が行われていた。


スーツを着た若い男女が企業説明を受けている隣で、私服の若者の男たちがわらわら会議室に入っていく。参加者ながら「なにごと?」って感じ。

 

 

 

いよいよ会場に。

 

 

中に入ると早速設営が始まる。この会議室は、今からスマブラ県大会の会場に変わるのだ。

イスと机を並び替え、次々とモニターとSwitchが設置されていく。最初こそ手伝っていたものの、どんどん人が増えてきて最後ははみ出るように外で待っていた。

 

気が付いたら香川勢はほぼ全員廊下にいた。設営してるのはほぼ全員県外勢。これもう何大会か分かんねぇな。
県外勢多いな〜とか、○○さんとは当たりたくないから別のブロックに行ってね〜、決勝で会おうね〜とか話してた。

 

 

設営が終わったみたいで、中に受付の行列ができる。そうそう、受付があるんだ。大会っぽくなってきたな。受付ひとつでさえ新鮮で、列に並ぶのも楽しかった。いよいよ「オフ大会」に参加するんだ。


「お名前を教えて下さい」「ネバダからキマした。と申します」「ネバダさんですね。名札をどうぞ」

大会参加時にプレイヤー名を略されたの、おそらく香川県で俺が初めてだと思う。

 


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(名前欄に名前が収まらない名札。イラストがかわいい。)

 

 

 

 

早速スマブラだ。

 

 


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受付が終わるとフリーが始まる。BOOKOFFでの対戦会と違い、せっかくたくさんの県外のプレイヤーが来てるのでどんどん対戦しようかと思ったが、結局いつもの香川勢でSwitch一台占拠した。

 

だって、ちよなるさんはマキノさんに「リベンジだリベンジだ」ってべったりくっついてるし、俺はちよフィットレと長らく対戦してないから本番前には絶対やりたいし、マキノさんはちよさんが絶対離さないし……

 

このとき、香川勢の一人が迷子でまだ来てなくてちょっとざわついた。

 

 


フリーを3試合ほどしたら、予選が始まった。予選の対戦メンバーが呼び上げられていく。
通常、オフ大会は事前に対戦相手が発表されるらしい。当日にその場で発表というのは異例なのだとか。


俺の初オフ大会の洗礼は、最初から待ち構えていた。
予選でなんと県大会優勝者で四国リーグに選抜されている「ばしょうフォックス」といきなり当たってしまう。パニックなんてもんじゃない。対戦相手全員しばき回すつもりでは来たけど、なにも予選じゃなくても……
こちとら初めてだぞ?初見殺しか?ラグいのそちらでは?

 

考えてみると、俺の一日の不運はここから始まっていたのかもしれない。

 


しかしまあ、気を取り直していこう。
たかだか予選だ。強い人が1位2位を取っても、予選落ちさえしなければいいんだ。

どこかでばしょうさんとは当たるけど、それまでに手を温めて調子を出していけばいい。

いつも通り軽くヘラヘラ笑いながらスマブラしてやれ。さて、一戦目はどこのどいつだ。

 

 

「一戦目〜……ばしょう対ネバダからキマした。」

 


やれやれ、僕は絶望した。

 



 

オフで感じる「違和感」

 

 

 

いざ予選を始めると、変わったことを三つ目の当たりにした。

 

 


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一つは「ゲムヲに対するスマ勢の評価」だ。

あの最強のばしょうフォックスが、フォックスを選ばずにウルフを出した。ゲムヲ相手には絶対にフォックスを出さない、ということらしい。その後も、ダムスを使っていた人がメインの激つよクラウドを出してきた。やめてよ。

 

俺のヒョロヒョロゲムヲにさえキャラを選ぶなんて、なるほど今スマ界隈に流れている「ゲムヲ実はやっかい世論」はダテじゃない……Maisterめ。

 

 

 


 

 


二つ目は「緊張」。
2戦目を終えたあたりから急にめちゃくちゃ緊張してきた。それまでけろっとしてたのに。

確かにばしょう戦でとてもしょうもない自滅をかましたが、そんなの普段は気にもしないものだ。なのに緊張する。

 

俺は思っていた。

スマッシュログTVの「オフ大会の緊張の対象法!」みたいな動画を見て(いやただスマブラするだけじゃん緊張なんてしねえよ〜〜世界大会じゃあるまいし〜〜〜)などと。

 

めちゃくちゃ緊張するやん……

 


大会主催のたいよさんに、俺の手を握ってくれとお願いした。

 

 


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三つ目は、キャラクターの悩み。
長く暗くなるので省略するが、予選の段階でめちゃくちゃ思い悩んだことがある。詳しくは僕のtwitter遡ってネ。

 

あとそれとは別に、一日中下投げジャッジがキマらなかった。ここでいう「キマらない」とは、ジャッジが当たらないではなく9が出ないということ。(ゲムヲプレイヤーは常にリスク・リターンなど考えない。ジャッジを振りまくれ。)

 

 

試合中、下投げするたびに後ろから「ジャッジは?」「ジャッジ??」とガヤが飛んできた。

たいよさんだった。

 

 

(正直めちゃくちゃ笑ったし、試合中だけど「予選もガヤOKなのかよ!」って叫ぼうかと思ったけど、「ガヤ」って単語が咄嗟に出なかったから笑ってスルーしちゃった。たいよさんゴメンね)

 

 

 

悲劇の予選終わり。

しかし、ここで重大発表。

 

 

さて、緊張の予選が終わった。かなーり悪い成績で、ちよさんにもマキノさんにもびゃっこくんにも「えっマジ?」って言われた。
ちなみに、ちよさんマキノさんは予選全勝無敗だったらしい。いつも通りニコニコしながら言ってきた。なにわろとんねんおまえら無敗やぞ。

 

もうそんな緊張しまくりの予選だったから、予選落ちでもないのにかなり落ち着かなかった。

(予選の仕組みを理解しておらず、まだ自分が予選落ちかどうかこの段階で知らなかったのはまた別の話。)

 

 

そんな俺の緊張をほぐしてくれたのが、主催のぐるさんだ。ぐるさんはとても温厚で優しい人。ツイッターでヤンキーって呼ばれてたけど。そんなぐるさんが皆の前に立ってこう言った。

 


「発表があります。予選落ちはありません」

 


えっっえっっっ!?!?!?!?!?!?


俺の驚嘆の声が圧倒的に一番大きかった。

周りの人びっくりしてこっち振り向いてた。

周りの人ごめんかった。

 

 

 

本戦前のフリー。

強いぞばしょうフォックス。

 


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予選が終わってしまえば、いよいよ本戦……の前にフリーが入った。本戦の前にフリーというのはオフ大会のお決まりなのだろうか。


休憩時間も兼ねてると言われたが、誰がスマブラをほったらかして休憩をするだろう。片っ端から声かけまくった。まずは遠慮せず、真っ先にずかずかと優勝候補のばしょうさんをとっ捕まえて。

 

ばしょうさんの本気(マジ)戦場フォックスにZero-to-Deathされて、文字通り手も足も出ずお手玉され続けたり(コンボ中いっしょうけんめい3フレの上Bこすってました。)、配信台と知らずに上位ロボットにメテオキメられるのを周りに見られたりと、本戦もしないうちにもう十二分にオフのスマブラを楽しんだ。

 

 

それでも、いよいよ闘いのときが来る。

 

 

 

いよいよ本戦。

ばしょうさんに鍛えられた俺は無敵。

 

 


さて、本戦だ。


ぐるさんの口から、対戦者の名前が次々と挙げられていく。

話によると、予選で一位だった人は本戦で有利に組まれるらしい。シード入りだろう。じゃあ俺が強者といきなり当たることはない。大丈夫。トーナメントにおいて、実力と同じくらいトナメ運は大事だ。俺は日頃から運ゲしまくってるんだ、強運でトーナメントを駆け上がってやる。


俺のオフ大会デビュー、第一戦の相手は……

 

 


「7番台、ばしょう対ネバダからキマした。」

 

 

おやおや。



 

第一回戦

 


試合前、ばしょうさんはこう漏らしていた。「いやこれ……良くないよ。」
わかるよ。わかる。予選で第一戦目をしてフリーもいっぱい付き合ってもらって、本戦でいきなり当たっちゃうなんて。わかるよ。わかるけどそれ俺のセリフなんだよ。

 

当然負けてしまったが、一矢報いるようにゲムヲのねばちっこい復帰阻止をキメてやった。(ジャッジはキマらなかった。)

 

どうだまいったか。まいりました。



 

 

そしてルーザーズヘ…

 


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ルーザーズルーザーズ。直訳で「敗者たち」。意訳で「負け組たち」。
ルーザー側に落ちるのは精神的にかなり痛い。もう後がない。

 

とはいっても、案外焦らなかった。俺メンタルくそつええ……!とか思っていたが、考えてみれば、右も左も分からない初オフ大会の初戦で知らぬ間に最強プレイヤーに落とされれば、実感も何も沸かないのは当然かもしれない。

 

 

そうはいかなかったのが、香川勢のびゃっこやくん。彼は15歳にしてスマブラ激うまなパルテナ使い。以前高校の制服着てたけど、15歳って中学生じゃないの。

 

びゃっこくんはルーザーズに落ちてわかりやすくヘコんでいた。大丈夫だってキミ予選2位突破でしょ。びゃっこくんは、オフでいつもずっと対戦するし(お互い苦手なキャラだから)、帰り道も一緒でずっとお話するからめちゃくちゃ応援した。
ヘコんでるけど、キミのスマブラパワーなら普通にやってれば勝てるって。大丈夫大丈夫。余計に緊張させるといけないので、肩をぽんぽん叩くだけにして、全文テレパシーで伝えた。

 

 

ルーザーズ第一回戦。

負けられない戦い。

 

 


かくいう俺もルーザーズだ。人の心配ばかりしている場合ではない。次の試合は負けられない。俺には負けられない理由がある。

 

今日、まめブラに来られなかったプレイヤーたちがいる。用事があったり、定員オーバーだったり、急用ができたり……

 

そんな彼らのためにも負けられない。実際に応援のツイートを頂いたり、声をかけて頂いたりした。

 

 

俺にはみんながついてる……!

 

アルセーヌ!!!

香川勢4人分!!!!!

 


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負けた。ぐるさん相手に。


普段何回か勝ってるのに〜ちくしょう〜〜。俺がメンタルボロだったのもあるけど、ぐるさんやっぱり「違う」なあ。勝負前、普段見せない目してたもん。普段にっこにっこしながら勇者の呪文選んでるるくせに〜〜。

俺もああいう目ができるようになりたいなあ。

 


こうして俺は初のオフ大会で敗退した。

 

が、四国中のプレイヤーを沸かせたあの夜は、まだまだこれからだった。

 

 

 

会場外、自販機の前で。

あのプリンと。

 

 


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時は少し戻って、予選中。


あまりに負けが込んでた俺は、逃げ出すように退室し自販機へと向かった。

会場はお茶と水以外禁止だが、知ったものか。キンキンに冷えたコーラを買って、一気にガバガバ飲んでやる。普段手元にあるコーラ抜きで勝てるはずがない。

 

 

そんな乱心をしながら自販機に向かったら、先客がいた。メガネをかけた私服の若い男性だったので、すぐに「同胞」だと気付いた。

 

「まめブラの方ですか?予選どうですか」「○勝○敗ですよ〜」良い成績だった気がするが、あまりに自分の負けがこんでたからよく覚えていない。くそう、みんなスマブラ上手いでやんの。あっ、この自販機コーラもジュースも売ってない……。

 

お茶の中でも一番糖分が多いであろうピーチティーで妥協し、同胞の方と話す。

 

「お名前なんですか?」
「しなのです」
(あっ名前覚えてる。まめブラ参加者のツイッター全員ヲチしてるし。でもアイコン思い出せないな……)「ツイッター見てます」
「ありがとうございます」
「キャラクター何使ってるんですか?」
「プリンです」

 

 

 

………、あああああ!!!あのプリンだ!!


プリン単でレート1700行っためちゃつよでなによりすごくドすけべでドえっちなプリンの娘のイラストを描くあのプリンだ!!!!

 

 

「サインください。あと色紙ください。」

 

 

そんなこと言えるはずもなく、雑談をしながらまた戦場へと戻っていった。

 

 

すごいぞ、しなのプリン。

 


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時は戻って、本戦。

 

早々に敗退しちょっとヘコんでるところに、しなのさんの試合が目に入った。対戦相手はあのばしょうさんだ。プリンはフォックスウルフ相手にどこまでやれるんだろう。気になる。ヘコんでる場合じゃない。

 

正面の配信台ではマキノさんの勇者が大活躍していた。マキノさんが注目の的だったのに、そのうえ勇者って。会場はざわざわ状態。


前はマキノ勇者、隣ではしなのプリン対ばしょうウルフ。もう横向いたり前向いたりで忙しかった。(さらに奥の方でちよなる戦もやっていたが、どうせちよさんが勝つだろうと見るのは諦めた。)

 

 


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マキノ勇者が対地空上バーストをしたり、ザラキで試合をキメたりで会場中に悲鳴が上がった。

あれは歓声じゃない、悲鳴だ。

俺もしっかり悲鳴を上げてしまった。しなのさんばしょうさんが試合してる真後ろで。ごめんなさい。

 

 

そんな状態だったから、みんなは配信台に釘付けだったが、俺は知っている。そのときにひっそりと行われていた、しなのばしょう戦がすごく熱い闘いだったことを。第2回まめブラで2,3番目に熱い試合だったことを。

 

 

試合は一対一だった。ばしょうさんに一本取ること自体が俺には衝撃だった。途中経過を訊いてきたぐるさんも、聞いて驚いた目をしていた。

 


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三試合目、ばしょうさんが早々にプリンの2ストを取った。やっぱりばしょうさんは強いんだなあ…後ろでしなのプリンを応援していた俺が諦めてしまう。無理もない。ストック3-1、バースト圏内のプリン。


しかし、そこで諦めないのが、プリンをレート1700まで運んだ男。ウルフのバースト技を一切通さず、しっかりとウルフの弱点である復帰を狩り、いつの間にか1-1まで巻き返す。

俺は思った。ああ、このプリンこのまま勝っちゃうんだろうな、と。いつもこうやって逆転勝ちしてるんだろうな、と。

 

 

しかしそこで、ばしょうウルフのバーストが決まる。ゲームセット。


長かった。すごく接戦だった。それはばしょうさんも感じていたようで、勝ったにも関わらず、キツい、まいったと言っていた。

あのばしょうさんから弱音を引き出すなんて。すごい。プリンでここまで勝てる人は、やはり他とは違うものを持っている。そう確信させられた試合だった。

 


その試合も終わり、俺はすぐにしなのさんをとっ捕まえて一緒にフリーをしてもらった。案の定ボコボコにされ、一足先に帰るというので握手だけでもしてもらった。

 

サイン色紙は次回もらおう。



 

勝ち続ける香川勢

 

その後も、俺は香川勢を後ろから応援し続けた。あんなハイレベルなスマブラをしている人たちに、どうやって試合後に声をかけていいかわからないので、とにかくすごいと伝えた。だってすごいんだもん。

 

 


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応援中、ちょっとびっくりしたこともあった。

 

ちよトレ対ヤトクラウド。ちよさんがあまりに暴れるから、後ろで見てたたいよさんに訊いてみた。
「この試合、フィットレとクラウド、どっちが有利なんですか」
たいよさんは苦笑いを浮かべた。
「いやクラウドでしょ。リーチの差とか……分かって聞いてるでしょ?笑」

 

いや、知らん。

それを聞いた俺は、鳩に豆鉄砲のような顔をしていただろう。みんなスマブラに詳しいんだな。俺がキャラ知識少ないのはあるけど、なにより、俺はちよさん以外のフィットレを見たことがないので、フィットレはこのくらい強いものなのかとずっと思っていた。

 

 

そうやって勝ち残った人たち応援し続けたら、いよいよ来るところまで来てしまった。
ちよなる対マキノ。応援してた香川勢の二人が、勝ち続けて決勝でぶつかってしまったのだ。

 

 

 

第2回まめブラ、

グランドファイナル

 

 




嘘やん。確かにさあ、まめブラが始まる前、設営中の会場の外で「決勝で会おうね」とか言ってたけどさ、ホントにやっちゃうんだ。

 

四国中からとんでもないプレイヤーたちが来てる中、オフ大会初参加の新人と、ルーザーズに一度落ちた前王者が、決勝で会っちゃうんだ。

 


どっちを応援すればいいんだろう。見てるこっちが緊張してきた。身体が震える。なんで俺が震えてるんだ。

 

配信台の真ん前という超特等席で見守りながら、まめブラ第2回グランドファイナルが始まった。



 

ありがとう、まめブラ。

 

おめでとう。いや〜おめでとう。もう一回言っていい?おめでとう!今日あと10回は言うからな。

 

マキノさんが優勝した。ちよなるさんが準優勝。すごい。すごすぎる。

 

何がすごいって、試合がすごかった。会場は大熱狂。大技ありの大逆転あり、スマブラの面白さを詰め込んだような試合だった。もう勝手にスマホで映して配信すれば良かったと思ってる。あまりに面白すぎたんで、途中、30人くらいの男たちが黙って集中して試合に見入ってた。

 

彼らは、スマブラが上手いだけではなく、あれだけ大勢の人を沸き上がらせることもできる。すごい。

 

 

マキノさんもちよさんもすごかった。やっぱりあの席に座ると、普段は見れない二人になる。

 

ちよさんは、「マキノさんに一勝もしたことないんだよ〜」って言っておきながら追い詰めるし、マキノさんは俺と同じ初オフ大会であそこまでしちゃうし。

 

マキノさん、決勝の試合中笑ってた。

あんな大舞台で試合を楽しんでるなんて、スマブラが大好きなんだろうなあ。

 

でも、俺は見逃してない。

マキノさん、ステージ選択中、ルール用紙を持つ手が震えてた。終始あんなニコニコしてたけど、やっぱりすごく緊張してたんだろう。

 


何が憎いって、びゃっこくん!あの子、あれだけヘコんでブルーだったくせにちゃっかりどんどん勝ち上がってベスト9入ってんの!!言ったろキミはスマブラうまいんだからって〜〜

 

え?それでもトップ9ですよって?

 

 


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次の
オフ大会で

しばく!!!!!

 

 

 


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とにかくおめでとう。決勝が終わってから、徳島の方とフリーして、まめブラ運営の方々とお話できて、そのままはしゃぎながら会場を後にして、みんなでおしゃべりしながら夜の高松を散歩して記念写真を撮った。

 


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ちよさんが一足先に帰っちゃったので、みんなでラーメン食べに行ってちよなる・ランチをぶっぱなした。大成功。

 


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さらに、たまたまその店で、まめブラ入賞者賞品「ラーメン替え玉無料券」と全く同じものが配られた。実質俺らも優勝だやったぜ。マキノさんは配られるって知ってたらしい。

 

みんなもラーメン食べてちよなる・ランチぶっぱなしてまめブラ優勝しに行こう。

 

 

スマブラ人生で一番長い夜だった。スマブラオフの参加を考えてる人は、是非一度来てほしい。会議室を使ってみんなでスマブラして、みんなで盛り上がって、みんなでしゃべりながら帰ってラーメンを食べよう。

 

 


長くなったが、最後に、夜勤明けにも関わらず優勝・準優勝を勝ち取ったマキノちよなるさんお二人の言葉で締めようと思う。

 


「俺ら(今日)睡眠時間より、スマブラしてる時間のほうが長い。」